[衝撃] 残酷な黒人奴隷制度がリアルに描かれた映画おすすめ5選![ネタバレ無し]

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本記事では、人種差別の実態、特に南部アメリカの奴隷制度の実態についてリアルに描いた映画をご紹介します。歴史の授業や本、資料などで学ぶだけでは差別の実態を具体的にイメージすることは難しいです。しかし、それらは映像で見ることでよりリアルに具体的なイメージを理解することができるでしょう。かなり残酷な描写のシーンがある映画もありますのでご注意ください。

①『マンディンゴ』(1975)

一つ目にご紹介するのは、南部奴隷制の「本当の現実」を描いた映画史上最大の問題作『マンディンゴ』です。本作は、奴隷制が存在した19世紀半ばのアメリカ南部ルイジアナの大農園が舞台になっています。そしてその大農園では、綿花栽培に加えて奴隷の売買も行っており、そこでの白人一家と黒人奴隷の関係について描かれています。

そして本作が問題作たる所以としては、奴隷制度の醜い実態を正面から描き過ぎたことです。

具体的には、農園で奴隷を産み育てて売ることで金儲けをしていたこと、黒人女性の奴隷に対する日常的なレイプ、奴隷に対する鞭打ちなどが挙げられます。これらのシーンは、見ていて非常に胸糞が悪くなりますし、奴隷のことを完全に自分の資産として扱っていることが分かります。

②『ジャンゴ 繋がれざる者 (2012)

続いて二つ目にご紹介するのは、あの有名なクエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』です。黒人奴隷のジャンゴがドイツ人賞金稼ぎと手を組み、大農園で囚われている妻を取り返しにいくという物語です。

タランティーノ監督の作品といえば、グロテスクなシーンが多いバイオレンス映画で、『パルプフィクション』や『キル・ビル』などの「クセの強い」娯楽作品をイメージする人も多いのではないでしょうか。

もれなく本作もグロテスクなシーンを多く含む「クセの強い」娯楽映画です。しかし、歴史をテーマにしており、メッセージ性も強い作品となっています。

黒人奴隷が賞金稼ぎとなり白人を殺して金を稼ぐというように、内容はかなり皮肉が効いていて面白いです。この、「歴史の被害者に映画内で復讐をさせる」という構成は、ナチスを扱った同監督の『イングロリアス・バスターズ』(2009)に共通していると言えます。

どの作品でも最後に痛快な気持ちよさのあるタランティーノ作品ですが、本作はそういった歴史の内容も相まって相当痛快な作品となっています。

③『それでも夜は明ける』(2013)

三つ目は『それでも夜は明ける』です。本作のあらすじは奴隷制の存在する時代に、自由黒人として家族と暮らしていた男が、ある日突然家族も財産も全てを奪われ、約12年もの間奴隷にされるという内容です。

自由な人間が突然全てを奪われて、奴隷となり、人間として扱われなくなるという衝撃的な内容ですが、なんと本作は実話をもとにした映画となっています。

実際に自由黒人という自由の身分から12年間の奴隷生活を強いられたアフリカ系アメリカ人ソロモン・ノーサップの回顧録がもとになっています。

本作に登場する人間に対するものとは到底思えないような残酷な仕打ちなど、主人公の実際の経験だと思うと奴隷制度の残酷さがよりリアルに感じられると思います。

また、本作品では、ブラッド・ピットがプロデューサーとして制作に携わり、映画内でも重要な役どころを演じている点も見どころです。

④『アミスタッド』(1997)

続いては、スティーブン・スピルバーグ監督の『アミスタッド』です。故郷であるアフリカで拉致され、奴隷として連れて行かれる船で反乱を起こして殺人罪となった黒人たちを救うため、元アメリカ大統領ジョン・クインシー・アダムズが闘うという内容です。

この映画は、アメリカで1839年に実際に起きたアミスタッド号事件をもとにした実話です。

これまで紹介したような、アメリカの農園における奴隷の現実といった内容ではなく、「アミスタッド号事件を機にアメリカ国内で起こった奴隷制度に対する闘い」という内容となっています。

アフリカに住む人々が奴隷として強制連行されるところは、なかなか描かれることがないので、その部分を知るためにも良いと思います。

また、監督がスピルバーグであることに加え、マシューマコノヒー、アンソニー・ホプキンス、モーガン・フリーマンら名だたる俳優が出演しています。

⑤『バース・オブネイション』(2016)

最後にご紹介するのは、『バース・オブ・ネイション』です。1800年代初頭のアメリカで、他の奴隷と違って文字の読み書きができたナット・ターナーが、奴隷たちを率いてアメリカ史上最大の黒人奴隷による反乱を起こすという内容です。

本作は、実在したナット・ターナーの伝記映画となっており、実話がもとになっています。

こちらも、奴隷に対する拷問など、かなり残酷なシーンがあります。

『ジャンゴ 繋がれざる者』はフィクションとして映画上で黒人奴隷が白人を殺しまくって復讐していましたが、本作は実際に起こった反乱であり、復讐シーンも実際にあった内容となっています。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございました。

本記事では、奴隷制度の実態を描いた映画として、『マンディンゴ』『ジャンゴ 繋がれざる者』『それでも夜は明ける』『アミスタッド』『バース・オブ・ネイション』の五本を紹介しました。

これらの作品では、奴隷制度の実態を正面から描いているため、残酷な描写が多くなりますが、奴隷制度についての理解を深めるために非常に良い映画であると思います。ぜひご覧ください!

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